【毎日投稿】音声作品レビュー&勉強012

はじめに

記事を開いていただきありがとうございます。同人音声サークルDrop Sohilaです。

 本日はこちらの作品を、レビュー&勉強させていただきます。
 成人向けの内容にも触れます。

学祭ソープ指名No.1風俗嬢 七瀬佳純【18歳 T168 B86(F) W58 H84 オプションNGなし】は僕の好きな女子

※これ以降はネタバレを含みます。ネタバレを踏みたくない場合は各自対応をお願いいたします。

概要

  • サークル『甘師子チャンネル』様の13作目の作品。
  • 七瀬佳純(CV浪実みお様)を中心とした、学園祭ソープシチュBSS/NTR系の成人向けASMR作品。
  • DLsiteにて、2022年3月18日から2023年8月12日まで、約17ヶ月で販売本数7000本以上。
  • DLsiteにて、平均評価4.79、レビュー39個。
  • ジャンルは【ローション 学校/学園 風俗/ソープ 寝取られ 手コキ 中出し 口内射精 イラマチオ】
  • 企画、シナリオ、編集は【甘師子 (甘師子チャンネル)】様
  • 編集協力 (整音、環境音制作) は【デルタミル】様
  • イラスト【嗅人】様
  • メイン9トラック合計約115分、フリートーク1トラック、ボーナス6トラック合計約156分

あらすじ

 登場人物は、七瀬佳純(CV浪実みお様)と七瀬を好きな僕(聞き手)、寝取り役が3名(後輩男子、体育教師、用務員のおじさん)、エキストラの女性クラスメイト6人(CV有り)。場所は学校、状況は学園祭の出し物としての風俗(ソープ)。僕の好きな七瀬がソープ嬢として、他の男とヤッたことの愚痴を手コキされながら聞く作品。特徴は、僕視点だけでなく、愚痴の内容であるプレイが別にトラックとして用意されている点です。
 

本編

 大変ボリューミーで、シチュエーションにかなり凝っている作品として興味を持ちました。環境音として、6名の声優様によるアドリブの「クラスメイトの喘ぎ声」が利用されている点にも注目したいです。
 また、本編に関しては台本データが含まれるため、同時に参考にさせていただこうと思います。
 
 聞くのは、(通常ver.)のトラックです。


01 プロローグ(学祭の準備).wav
5分2秒

 間違っていないかちょっと不安ですが、CVのみの音声は基本モノラル。トラック05と09だけがステレオになっていました。
 音の入り0秒から。フェードインしながら、6.5秒の環境音。雑多な会話の環境音が教室にいる雰囲気を出しています。
 内容としては、七瀬と僕の会話シチュエーションです。七瀬から語りかけられる形式になっており、そもそもの七瀬と僕の関係性を提示しています。基本は受け身の、聞き役。一方的に話しかけられやすい。会話の導入は事務的なことっぽくて、微妙な距離感。そんな色々な印象を投げかけてくるのです。また、これからのトラックの内容を、予約の状況で暗示しており、僕の不安感を煽る工夫がされていますね。


 次に、編集ソフトRX9の、Loudness Control(主観的な音の大きさを調べるもの)とEQ Match(音の質感を整えるもの)を用いて調べてみます。

 Integratedが-28.6LKFSでした。これは、トラック全体の平均Loudness(人間が感じる音の大きさ)を示します。以前レビューしたブルアカヒナASMRでは、-24.9LKFSでした。私が目標としているのが、おおよそ-27~-22なので平均Loudnessの感覚は、こちらの作品とも似通っていますね。
 

 EQ Matchでは、200Hz付近を頂点とした山の形をとっていました。おそらく極端に低い周波数でも、極端に高い周波数の部分も-100dbを下回っていません。
 この部分に注目した理由は、ノイズが含まれることがあるからです。声を聞こえやすくするには、どのような工夫をしたらよいか勉強させてもらっています。
 例えば、10kHz以上と100Hz以下をEQ(イコライザー)を用いて以下の様に調整すると、EQ Matchは変わります。

 元のものと比べると、ある周波数帯域から音の大きさが抑制されていると思います。比較して聞いてみましたが、七瀬の声質が若干変わっており、やはり元のままが良く聞こえます。
 極端な例を提示しました。甘師子チャンネル様や整音を担当したデルタミル様が、作りたかった音を見られ大変参考になりました。


 注目した時間は、
 4:15~
 それまでは、ちょっと気怠げで疲れてそうな声色。それが、一転して明るくワントーンあがったようなイメージです。台本の演技指示を参考にさせていただきますと、すごく納得できます。微妙な心の機微が感じられる変化です。浪実みお様の演技も、サークル様の指示も、ぐっと心にきます。

まとめ

  • 音の入りは0秒。ただし、環境音のみで6.5秒を使い雰囲気の演出。
  • 七瀬(ヒロイン)との関係性、これからのトラックについてが5分の短い間にまとまっていた。
  • 音の大きさの感覚は自サークルのと似ていた。
  • 4:15~の演技感が好み。

 これからの、本編がとても楽しみです。
 また、音の質感については、私はまだまだ勉強しなければいけませんね。繰り返し聞いて、何が良いか、何が嫌いか、自分の中に創る。難しいですが、研究に意欲が湧いてきました。

(記事執筆時間:約2時間30分)

【毎日投稿】音声作品レビュー&勉強011

はじめに

記事を開いていただきありがとうございます。同人音声サークルDrop Sohilaです。

 昨日に続き、こちらの作品をレビュー&勉強させていただきます。
『【ブルーアーカイブ】ウイASMR~囁きすらも届く位置で~』

※これ以降はネタバレを含みます。ネタバレを踏みたくない場合は各自対応をお願いいたします。

本編

05.『朗読……わ、私が……!?』.wav
16分45秒

状況:04トラックの続き、単独でも違和感は少ない。先生にオススメの子を紹介する。
環境:雨音、焚き火音

本トラックは、ウイがいい子だと思う物語を、ウイが朗読する側で聞くトラックです。

注目した時間帯は、

4:48~4:51
 ウイの自然な褒めボイス。ここをループして聞けば、自分がウイに褒められていると勘違いしそうです。


6:25~16:35
 朗読パート。内容は、著:宮沢賢治、『畑のへり』です。
 ウイっぽさが残りながらも、聞きやすい声の調子だと感じる、素敵な朗読でした。ウイが読み始める前に、あまりうまくない旨を述べています。「」部分を大きくキャラを変えずに読んでいる部分など、朗読巧者感が出ておらず、ウイっぽさなのかなと感じさせてくれました。
 音としては、やや右よりに聞こえる印象です。
 朗読時間は10分10秒。『畑のへり』は約2000文字なので、1分間に200文字のペースの朗読でした。だいぶスローペースですが、情感たっぷりというわけでもないです。私としては、寝物語に子供へ読み聞かせているような印象です。
 また、ブルアカの世界に宮沢賢治の著作があったこと、特に珍しい古書でもない分類とされて存在していること。これらから、世界観について色々考察ができるポイントかもしれません。


個人的な意見になります。

 少し残念な所は、朗読の終わりがトラックの終わりになっている所です。例えば、読んでいるうちに寝てしまった先生に最後言葉をかけるシーン。約束通り笑わずに聞いてくれた先生からの言葉や態度に対してウイっぽいリアクション。私の好みだと、これらのようなシーンを挿入し、ウイASMRとしての締めとしたいです。

まとめ

  • ウイの本を勧めるシチュエーションが楽しめる。
  • ウイが朗読する『畑のへり』を聞ける。
  • 寝物語のようで、睡眠のおともに。

 ウイASMR最後のトラック。リラックス系の音声作品として最後まで作られていた印象です。ウイのキャラとして、2000文字の朗読。違和感少なく、純粋に声と雰囲気を味わえるのではないでしょうか?
 ゆったり、まったり、落ち着きたい、リラックスされたい方にはおそらくぴったりな作品だと思います。

(記事執筆時間:約1時間30分)

【毎日投稿】音声作品レビュー&勉強010

はじめに

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 昨日に続き、こちらの作品をレビュー&勉強させていただきます。
『【ブルーアーカイブ】ウイASMR~囁きすらも届く位置で~』

※これ以降はネタバレを含みます。ネタバレを踏みたくない場合は各自対応をお願いいたします。

本編

04.『傷んだ手を、ケアしないと……』.wav
12分14秒

03トラックの続き。
環境音:雨音、焚き火音

本トラックは、ウイに手のケアを側でされながらの会話を、静的に楽しむトラックです。

注目した時間帯は、

4:38~8:04が右メイン。
8:04~10:23が左メイン。
 ケアのためにクリーム・ジェル?を塗る音が追加されている。


11:33~11:35
 音量ちょっと注意。前のトラックに引き続き、この声が入っているのは台本として狙っているように感じました。ウイらしさの象徴ですね。 


 次に、序盤の音の入りに注目した。
 環境音の入りには、おそらくフェードインを用いており、数秒をかけて目的の音の大きさまで音量をあげていた。

 ヒナASMR、ウイASMRと続いて聞いてきた結果、特徴として無音0.5秒後からスタートすることが多い。これは、制作をしているYostar様側が決めたことなのだろうと予測していた。
 本トラックは、音の入りが0.5秒であり、声の入りが5.8秒であった。聞いたり、dbを見る限り、3~5秒程度でフェードをかけているような印象を受けた。声の入りが5.8秒と、環境音のフェードインを待ってから入っている。聞き手としては、環境音で状況や場面を理解・整理する時間を作ってから、物語に没入していけた気がする。

まとめ

  • 引き続き雨音、焚き火音で癒し系。
  • クリームかジェル系の何かを塗るような音を追加で、音に変化を。
  • フェードインにかける秒数で、ゆっくり落ち着いて聞けるのか、ちょっと駆け足気味に聞くのか、印象が変わりそう。

 このトラックは、物語としての起伏は少なく、ウイが側で手を握ったり、擦ったりしながら言葉をかけてくれる。そんなシチュエーションを楽しむトラックだと思います。静的であり、落ち着いて、寝落ちしたいときとかに向いていそうです。

(記事執筆時間:約1時間30分)

【毎日投稿】音声作品レビュー&勉強009

はじめに

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『【ブルーアーカイブ】ウイASMR~囁きすらも届く位置で~』

※これ以降はネタバレを含みます。ネタバレを踏みたくない場合は各自対応をお願いいたします。

本編

03.『復元作業、見ますか……?』.wav
20分49秒

 02トラックの続きの雰囲気がありますが、そうでなくても成り立っています。
 環境音は、雨音、焚き火音(暖炉)の組合わせです。

 8:53~
 乳鉢ぽい音が鳴り始める。


 9:05~9:09
 「しんどい」という言葉をウイが使います。
 これについて、キヴォトスの言語の年代感がとても気になりました。私の印象では、関西近辺で「しんどい」が使われていたイメージです。気になって調べてみると、近年では全国で通じる言葉になっていると、いくつかのサイトで書かれていました。ちょっと驚きです。言語感覚のアップデートが必要に感じますね。
 キヴォトスでは、「しんどい」という言葉が「疲れる」と同じくらい普通に使われるとしたら、中々興味深いです。
 
 私が音声作品の台本を書いているときは、なるべく標準語圏の言葉を意識しています。「しんどい」は関西地方出身という設定がなければ、「疲れる」や「だるい」あたりを使う感覚です。
 ただ、私が九州、近畿、関東あたりを結構まばらに住んでいたため、厳密にしすぎるとそれこそ「しんどい」です。このキャラはもしかしたら過去に住んでいたのかな、くらいな気持ちで台本を書いています。


 後半~
 本の復元のために、薬剤と素材を組み合わせを行っています。
 復元作業に使う器具から鳴る音が、昔を思い出して心地良いです。
 ただごめんなさい。一人の聞く者として、とても細かいことですが、気になります。
 特殊な素材・湿気に左右される、これらの細かい作業をウイは行っています。なぜそれを古書館という場所で普通に行っているのでしょう? やはり丁寧に扱うのであれば、湿度温度を管理し、クリーンベンチで無菌操作を行い、ピペットもマイクロピペットなりで量を正確に測定し試すべきだと思います。
 例えば、これらが全て必要ない場合、キヴォトスの器具がとても高い技術力で操作の正確性をもたらしている。古書館の温湿度の管理はパーフェクトである。逆に、ウイの行う復元作業はそこまで難易度が高くない。ウイが天才すぎる。あたりが、候補だと考察します。
 実験器具系のガラス音や、液体の注がれる音など、とても好きです。音がとてもいい。とてもいいのに、シナリオが気になる。創作だから深く考えるな、で終わりかもしれませんね。キヴォトスがわからない……。

まとめ

  • 環境は02トラックに引き続き、雨音と焚き火音で癒やし系
  • ウイから「しんどい」の言葉が出てくる、世界観
  • 実験器具から鳴る音が心地よい
  • ウイとキヴォトスがスゴイ

 全体的には、リラックスできて眠くなってくるトラックでした。それと、6:34~6:35.5の声、とっても印象的ですね。ウイの復元作業というキャラクター特性に合わせた、音の組み合わせが、ウイでASMR作品にした理由なのかなとも思える、トラックでした。

(記事執筆時間:約1時間30分)

【毎日投稿】音声作品レビュー&勉強008

はじめに

記事を開いていただきありがとうございます。同人音声サークルDrop Sohilaです。

 昨日に続き、こちらの作品をレビュー&勉強させていただきます。
『【ブルーアーカイブ】ウイASMR~囁きすらも届く位置で~』

※これ以降はネタバレを含みます。ネタバレを踏みたくない場合は各自対応をお願いいたします。

本編

02.『雨、すごいですね……』.wav
18分30秒

 このトラックで注目した所は2つ。環境音としての雨の音と暖炉の薪が燃える音。ウイの語りや囁きです。

雨音
 序盤、先生がウイのいる古書館へ、濡れながらやってきます。
 その際の、扉越しの声の距離感と雨音、扉を開けたときの声の距離感と雨音、中に入ったときの声距離感と雨音と、バランスが変えられています。細かいでしが、臨場感がわかる、とても素晴らしい編集がなされていると思います。
 1点私ではわからない所は、1:41.8~1:42.2です。こちらだけ、急に雨音が小さくなります。シーン的に切り替わりのある場面では無いはずです。どういう意図があるのか気になりますね。


繋がりのあるキャラの名前
 シミコの名前が出てきます。キャラのつながりを意識させられて、嬉しいポイントです。以前聞いたヒナASMRのでもアコやイオリなどの名前がでていました。もしかしたら、ブルアカのASMR作品では、気をつけて台本制作をしている所かもしれません。


暖炉
 作中において、暖炉がめんどくさいのに、読書に合うから、なんとなく好き、で使っている所が興味深い。本を丁寧に扱うだけだったら、温度湿度が調整しやすく、火事の危険性が少ないエアコンの方が良いはずです。それでも、こだわりを持っている所が、ウイっぽさなのかもしれません。
 ASMR的には、暖炉のパチパチ音が雨音に加わって、癒やしの雰囲気を強調しているのでしょう。


囁き
 12:32~14:49が左耳囁き。
 14:49~16:02が右耳囁き。
 この時間帯が、耳側で音が聞こえるポイントです。耳に入った水を甲斐甲斐しく拭きながら、話をしてくれるウイの声。だんだん眠くなるような、気分の落ち着く箇所だと感じました。
 私的な好きな箇所は、12:48~12:50あたりの息づかいです。


まとめ

  • リラックスできる雨音と暖炉の音
  • 場面変化に合わせた、環境音の変化
  • 後半は耳側の声が多めで、ウイの声を堪能できる

 ベースとして、環境音含め落ち着いた雰囲気のトラックでした。ウイの考え方や、話の距離感、語り口調。ウイのボイスをじっくり堪能でき、次のトラックはどんな場面を聞かせてくれるのか楽しみです。
 
(記事執筆時間:約1時間)

【毎日投稿】音声作品レビュー&勉強007

はじめに

 記事を開いていただきありがとうございます。
 Drop Sohilaです。
 

 本日勉強させていただく作品はこちらです。
『【ブルーアーカイブ】ウイASMR~囁きすらも届く位置で~』

概要

  • 大人気ゲーム『ブルーアーカイブ』の登場キャラクター「古関ウイ(CV後藤沙緒里様)」を中心にした全年齢向けASMR作品。
  • DLsiteにて、2023年7月24日から8月7日まで、約14日で販売本数20000本以上。
  • DLsiteにて、平均評価4.95、レビュー30個。
  • ジャンルは【萌え、癒し、バイノーラル/ダミヘ、ASMR】
  • 音響効果・録音編集・台本・制作は【株式会社Yostar】
  • 7トラック、合計約105分、タイトルコールを除き1トラックあたり【15分程度】
    です。

 今回は、作品の感想はもちろん、前回レビューしたヒナASMRの内容も含め、Yostar様がどのような音声編集をしているのかについても研究していきたいと考えています。
 全トラックについて触れるかは、悩み中です。
 
※これ以降はネタバレを含みます。ネタバレを踏みたくない場合は各自対応をお願いいたします。

本編

01.『タイトルコール』.wav
9秒

 シンプルなタイトルコール。
 ブルーアーカイブのゲームもログインする際に、タイトルコールが流れます。キャラクターが多い作品です。タイトルコールにもキャラクター性の違いがでます。この作品では、ゲームよりも息遣いの聞こえるタイトルコールに注目です。
 ウイのタイトルコール、5.5秒~6.5秒あたりの息継ぎ、息遣い、が耳にとても近く、ASMRならではの、近さや耳にゾクっとくる感じが出ています。キャラクター性にも合っていて、お気に入りの箇所です。
 
 RX9というソフトを用いて音を可視化してみます。

 0.5秒からタイトルコールが始まります。0.9秒の間を置き、次のセリフ。0.8秒の間を置き、最後のセリフ。という構成です。
 また、音の位置は、左→右→左になります。
 
 以前聞いた、ヒナASMRでは、間が0.7秒、音の位置は右→左→右でした。
 
 位置が異なっていたのは、同時期に販売を開始したヒナASMRと違いを出すためでしょうか? 私はまだ、以前の作品については聞いていないため断言できませんが、キャラによって左、右、に得手不得手があるわけではないと思うので、構成の仕方による違いだと考えます。

 間についてです。これは、セリフとセリフの間が黒色なため、編集で間を繋げていると予想できます。ヒナASMRでは、全体7秒、間は0.7秒とテンポよく、聞き心地が良かったです。一方で、ウイの場合、全体9秒、間は0.8~0.9秒。若干ヒナよりも時間が長いことがわかります。これは、ウイというキャラクターの話し方、キャラクター性によるものでしょう。タイトルに「囁き」の文字が含まれるように、意識されています。5.5秒あたりの息遣いなどは、ヒナASMRではみられない特徴です。
 つまり、タイトルコールで、これからいっぱいウイの「囁き」が聞けるぞ、ウイはちょっとゆっくり目で、息遣いが聞こえるタイプのキャラなんだぞ。これらのような制作と編集の意図があると考えることができそうです。

まとめ

  • 「囁き」強めで、息遣いが素敵。
  • スタートは0.5秒から。
  • キャラクター性に合わせた間の編集がなされている。

 序盤で心を掴んでくるタイトルコールで流石ですね!
 本編がどんなトラックになるのか、「囁き」が強い作品なのかとても気になります。

(記事執筆時間:約1時間)

【毎日投稿】音声作品レビュー&勉強006

はじめに

 記事を開いていただきありがとうございます。
 Drop Sohilaです。
 
 昨日に続き、こちらの作品をレビュー&勉強させていただきます。
 『【ブルーアーカイブ】ヒナASMR~甘えられる優しいひと時~

 本日で、こちらの作品についてのレビューは終わりになります。
※これ以降はネタバレを含みます。ネタバレを踏みたくない場合は各自対応をお願いいたします。

本編

06.『かき氷はドライヤーの後で』.wav
25分17秒

場所:シャーレ
状況:トラック5の続き、濡れた頭でかき氷機を出してきた先生の髪を乾かす

 前回に引き続き、ヒナの髪についての知識がイオリなど、他の風紀委員のメンバーから教えてもらっている所が可愛い。ヒナが風紀委員のメンバーと交流がある所がわかるのはほっこりしますね。


1分43秒~2分44秒
 ドライヤーの音を含む、髪を乾かすシーン。
 聞く視点でいうと、ドライヤーの音が耳に優しくなくて好みではなかった。特にこれまでのトラックが、優しい音が多めでゆっくりしたい、癒やされたいときに聞くのを想定していたからですね。ここはもしかしたら、好みが分かれる箇所かもしれません。
 ドライヤーの音がなっているのは約1分でした。これも意識して時間が計算されているように雰囲気で感じています。編集者目線で、1分はとてもわかり易い区切りだからです。
全体25分に対して、ドライヤーをかけるのが1分なので、全体の1/25になります。割合で考えれば、他トラックの髪を洗う長さよりも小さく、もしかしたらあまり重きを置きたくないシーンなのかもしれません。
 ドライヤーも創作的時間の短縮がなされていると考えます。しかし、もしも1分で髪が乾くのであれば、アロナで描かれた先生のイラストの通り、髪がとても少ないかもしれません。先生像を明確にするのはおそらく避けているはずです。私的な意見としまして、シナリオを作るためにモデルがあると書くのが楽になります。可能性としてアロナの似顔絵がモデルとして使われていると考えると、興味深いですね。
 アロナの書いた似顔絵はこちらで公開されています。


8分8秒~8分10秒
 可愛い。


9分51秒~15分30秒
 ヒナに爪を切ってもらうシーン。
 トラックの名前からは想像できなかったシーンが含まれていました。
 息遣いと爪を約2秒程度間隔できる音が耳心地よかったです。
 ヤスリがけもヒナがしてくれており、こする音が使われていました。


15分30秒~19分20秒
 ヒナが先生に爪を切ってもらうシーン。
 前のシーンと比較して、ヒナの声が先生にしてもらっている感のある、息遣いになっている様に感じました。特に19分2秒~19分4秒あたりのボイスが可愛いですね。
 また、爪切りシーンは合計8分30秒、前後のやり取りを含めて、全体の1/3以上を締めていました。全体的な印象は、かなり詰め込んだな、です。ドライヤーの音、氷を削る音、シロップを掛ける水音、爪を切る音、ヤスリを掛ける音、ハンドクリームを塗る音、ホットミルクを作る音。ASMRとして、シチュエーションに応じた様々な音がバックで使われていました。声による耳心地のよさもありますが、物の音も合わせて聞いてもらいたいと作られたと強く感じますね。


23分24秒~24分31秒
 ヒナがホットミルクを作るシーン。
眠くなってきた先生のために、ホットミルクを作ってあげ、ふーふー(24:48~)してくれる。距離感も近く、情景が目に浮かぶようです。
 ここで気になったのは、電子レンジで作ったのか、ミルクパンなど鍋で沸かしたのかです。チチチチっ、カチッのようなガスコンロの音はなかったので、ガス式ではないとは思っています。電子レンジのチンッという、特徴的な完了音は有りませんでした。そのため消去法的に、IHクッキングヒーターなのでしょうか? ここの音が私は気になりました。
 それはさておき、何の音にしても、ここのヒナの鼻歌のような「ふんふん♪」は、可愛すぎました。

まとめ

  • ドライヤーの長さから考える、先生像はアロナの似顔絵に似た短髪?
  • 爪を切ったり切られたり、ヒナの息遣いのちょっとした変化が魅力的。
  • ホットミルクを「ふんふん♪」と機嫌良く作るヒナが可愛い。
  • 全体的にASMR感を強めに押し出して、詰め込んだトラック。

 トラック4,5,6は連続した出来事を描いていましたね。

 総評として、ヒナとのやり取りのほっこりさや、癒やしの雰囲気。ASMRとしての、耳心地の良さ。ゲーム「ブルーアーカイブ」では不足しがちな、声の成分をたっぷりと受容できる大変満足な作品でした。
 また、全年齢向けのASMR作品として、大変参考になりました。特に、環境音の使い方がシーンとしての描写の深さに繋がっていた点です。

 明日は、聞きたい・勉強したい作品選びもあるため、一日充電期間にするかもしれません。

【毎日投稿】音声作品レビュー&勉強005

はじめに

 記事を開いていただきありがとうございます。
 Drop Sohilaです。
 
 昨日に続き、こちらの作品をレビュー&勉強させていただきます。
 『【ブルーアーカイブ】ヒナASMR~甘えられる優しいひと時~

 時間があまり取れなかったので、内容薄めです。
※これ以降はネタバレを含みます。ネタバレを踏みたくない場合は各自対応をお願いいたします。

本編

05.『ぎこちないシャンプー』.wav
9分3秒

場所:シャーレの洗面台?
状況:トラック4の続き、目を覚ますために洗面台で頭を洗う先生を手伝う

 ↑この書き方はシナリオを制作するときや、台本の冒頭に書いたりするときによく使います。場所は音や何をするかの想像に役に立ちます。音の特徴でリアルタイムな時間を使うことが多いです。なので状況として、表現したいことを明確にして、芯がずれないようにしています。


0:46~0:48
 ここのシーンで先生の頭の位置がずれるとき、SEの音が切り替わっていました。
 細かいところですが、シャワーの強めの音が変化するとよりリアリティが感じられます。この後も、シーンに合わせて変化していたので、楽しめるポイントですね。
 シナリオ的に気になるところは、先生は頭を流しの方に向け、顔がうつむいている状況という点です。態勢的に疲れそう…。ロングヘア先生だと流し台に髪がついて、とても大変だと思います。
 私も音声作品としてはなるべく万人向けにしたい思いがあります。しかし、状況がそぐわなくなることは往々にして起こり得るため、難しい所ですね。


髪を洗い流す時間
 3:43~3:59にてシャンプーで洗った髪を一度流す、約16秒。
 6:02~6:49にてトリートメントを洗い流す、約47秒。
 8:10~8:45にてコンディショナーを洗い流す、約35秒。
 
 どれも創作的時間の短縮がされた洗い流し時間だと推測します。一方で、一人のファン目線で言えばもう少しゆっくり声をかけながら流して欲しかったですね。
 また、ストーリー中にも語られていましたが、人の髪を洗うことにヒナは慣れていません。なので、声をあまり出さずにジッと集中して髪を流すのもヒナのキャラクター性が出ているポイントでしょう。
 
 この洗い流す時間も、髪の長さでかな~り変わるので、この秒数決めは難しいポイントだと思います。私はこのようなことを決めるのが、あまり得意ではないです。決定プロセスなどあれば勉強してみたいですね。

まとめ

  • シャワー音が気持ちいい。
  • ヒナに髪を洗ってもらいたいときに聞くのがオススメ。

 「髪を洗ってもらう」にフォーカスされたトラックでした。
 先生が髪を、生徒であるヒナに洗ってもらう。こんなシチュエーションを、先生が無理やり目を覚ますため、洗面台で髪を洗う、というきっかけから始まったのには驚きでした。
 こんな奇怪な行動をとる先生にも、シャンプー、トリートメント、コンディショナーと手間をかけて洗ってくれる。ヒナがいい子すぎる!

 次が、最後のトラック。
 ヒナASMRとしての、結末がどうなるかとても気になります。

記事執筆時間:約1時間

【毎日投稿】音声作品レビュー&勉強004

はじめに

 記事を開いていただきありがとうございます。
 Drop Sohilaです。
 
 昨日に続き、こちらの作品をレビュー&勉強させていただきます。
 『【ブルーアーカイブ】ヒナASMR~甘えられる優しいひと時~

 時間があまり取れなかったので、内容薄めです。
※これ以降はネタバレを含みます。ネタバレを踏みたくない場合は各自対応をお願いいたします。

本編

04.『不慣れなマッサージでも』.wav
10分11秒

場所:シャーレ(執務室)
状況:先生は疲れからか寝ていた。当番のヒナが来て仕事をしていた。
   →ヒナが先生のために、慣れないマッサージをする。

2:59~3:01
 短い受け答えの一つをピックアップしてみると、間が2秒ない程度でした。
 具体的には、
 ヒナの確認を取る言葉
 ↓
 【2秒】先生側の「うん」程度の返事
 ↓
 ヒナの了承の言葉
 このイメージで問題ないはずです。

 画像を見てみると、音声を編集して間を作っている場合、6000Hz以上を示す部分のオレンジが薄くなっています。収録した音をそのまま使っている場合、6000Hz以上の音が存在します。つまり、この約2秒の間は声優の広橋涼様の演技感によるものと推測します。
 聞いた感想は、受け答えのテンポとしてはちょっと早めな印象を受けました。慣れないことで迷惑かけていないか、どこか心配なヒナに対して自然な返事をする先生。それがちょっぴり嬉しかったのか、ちょっと食い気味な了承の言葉はキャラクターの可愛らしさが垣間見えた気がします。


8:05~9:42
 約1分37秒の肩たたきシーン。ヒナの可愛らしい肩をトントンする掛け声とともに、同時に「トン」となっていましす。
 あまりにも掛け声に合っているため、一つ一つ細かくSEを挿入しているのか、同時に収録する方法があるのか、気になりますね。
 少しだけ細かく見てみると、リズムが1秒間隔です。

 キヴォトスの中でも、強いと有名で小柄な体躯からは想像できないほどタフな印象を、私はヒナにもっています。また好き嫌いはあるでしょうが、ミームからキヴォトスの生徒達は先生よりも力が強いイメージもあります。
 そんなヒナが、肩を優しくトントンする。とっても癒やされる、優しい、ぬくもりのある。幸せな時間として、ここだけループして聞きたいくらいです。

まとめ

  • 間の取り方でキャラクターから受ける印象が強くなる。ヒナ可愛い。
  • 音のみでの表現の妙が間に詰まっている。
  • ヒナに肩たたきされたい。癒やしの声と音のリズム。

 最後、次に繋がるような引きの終わりだったので、次のトラックは今回の続きのストーリーだと思います。聞くのがとても楽しみです。

記事執筆時間:約1時間半

【毎日投稿】音声作品レビュー&勉強003【なるべく頑張る】

はじめに

 記事を開いていただきありがとうございます。
 Drop Sohilaです。
 
 昨日に続き、こちらの作品をレビュー&勉強させていただきます。
 『【ブルーアーカイブ】ヒナASMR~甘えられる優しいひと時~

 時間があまり取れなかったので、内容薄めです。
※これ以降はネタバレを含みます。ネタバレを踏みたくない場合は各自対応をお願いいたします。

本編

03.『風紀委員会をお手伝い』.wav
15分35秒

 このトラックは、タイトルの通り、ヒナが所属する風紀委員会にて仕事中に先生が来て…という内容になっています。ブルーアーカイブのゲーム中における、私のヒナのイメージは仕事でとても忙しい、です。そんなヒナが、先生が手伝いに来たことで甘えるボイスをじっくりと聞ける。ゲームでは補完しきれなかった、ボイス付きの風紀委員長ヒナの可愛い所をじっくり堪能できる。また、全体的にゆったり目なので、寝るときに聞くのにおすすめのトラックですね。
 
 また、特徴的な所は、12:25~15:35の約3分間寝息パートがある点です。
 全体の1/5が寝息ということで、リラックスや癒やしを強く意識させられます。

 昨日とりあげた、シャーレの環境音(空調音)と、風紀委員の執務室(おそらく)の環境音が異なりました。20000Hzあたりが-80dbと、シャーレの環境音6000Hz以上が-120db以下と数値としてもわかります。

 環境が変われば音も変わることが表現されていて、素晴らしいです。当たり前かもしれない所が、細かに表現されていると嬉しくなります。
 ただ、この環境音の正体がわからないことです。このような音の質感の特徴だと、どういう環境を示しているか、知っている方がいらしたら教えていただけると嬉しいです。また、どうしてシャーレと風紀委員の執務室で、これらの環境音をチョイスしたかもわかるとより、フォーリーサウンドに対して理解が深まりそうです。

まとめ

  • 寝るときやリラックスするときに聞くのがオススメ。
  • 環境音の違いが前のトラックと場所が違うことを示している。
  • どこで収録した、編集した環境音を使っているか気になる!

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