はじめに
記事を開いていただきありがとうございます。同人音声サークルDrop Sohilaです。
本日はこちらの作品を、レビュー&勉強させていただきます。
成人向けの内容にも触れます。
『学祭ソープ指名No.1風俗嬢 七瀬佳純【18歳 T168 B86(F) W58 H84 オプションNGなし】は僕の好きな女子』
※これ以降はネタバレを含みます。ネタバレを踏みたくない場合は各自対応をお願いいたします。
概要
- サークル『甘師子チャンネル』様の13作目の作品。
- 七瀬佳純(CV浪実みお様)を中心とした、学園祭ソープシチュBSS/NTR系の成人向けASMR作品。
- DLsiteにて、2022年3月18日から2023年8月12日まで、約17ヶ月で販売本数7000本以上。
- DLsiteにて、平均評価4.79、レビュー39個。
- ジャンルは【ローション 学校/学園 風俗/ソープ 寝取られ 手コキ 中出し 口内射精 イラマチオ】
- 企画、シナリオ、編集は【甘師子 (甘師子チャンネル)】様
- 編集協力 (整音、環境音制作) は【デルタミル】様
- イラスト【嗅人】様
- メイン9トラック合計約115分、フリートーク1トラック、ボーナス6トラック合計約156分
あらすじ
登場人物は、七瀬佳純(CV浪実みお様)と七瀬を好きな僕(聞き手)、寝取り役が3名(後輩男子、体育教師、用務員のおじさん)、エキストラの女性クラスメイト6人(CV有り)。場所は学校、状況は学園祭の出し物としての風俗(ソープ)。僕の好きな七瀬がソープ嬢として、他の男とヤッたことの愚痴を手コキされながら聞く作品。特徴は、僕視点だけでなく、愚痴の内容であるプレイが別にトラックとして用意されている点です。
本編
大変ボリューミーで、シチュエーションにかなり凝っている作品として興味を持ちました。環境音として、6名の声優様によるアドリブの「クラスメイトの喘ぎ声」が利用されている点にも注目したいです。
また、本編に関しては台本データが含まれるため、同時に参考にさせていただこうと思います。
聞くのは、(通常ver.)のトラックです。
01 プロローグ(学祭の準備).wav
5分2秒
間違っていないかちょっと不安ですが、CVのみの音声は基本モノラル。トラック05と09だけがステレオになっていました。
音の入り0秒から。フェードインしながら、6.5秒の環境音。雑多な会話の環境音が教室にいる雰囲気を出しています。
内容としては、七瀬と僕の会話シチュエーションです。七瀬から語りかけられる形式になっており、そもそもの七瀬と僕の関係性を提示しています。基本は受け身の、聞き役。一方的に話しかけられやすい。会話の導入は事務的なことっぽくて、微妙な距離感。そんな色々な印象を投げかけてくるのです。また、これからのトラックの内容を、予約の状況で暗示しており、僕の不安感を煽る工夫がされていますね。
次に、編集ソフトRX9の、Loudness Control(主観的な音の大きさを調べるもの)とEQ Match(音の質感を整えるもの)を用いて調べてみます。
Integratedが-28.6LKFSでした。これは、トラック全体の平均Loudness(人間が感じる音の大きさ)を示します。以前レビューしたブルアカヒナASMRでは、-24.9LKFSでした。私が目標としているのが、おおよそ-27~-22なので平均Loudnessの感覚は、こちらの作品とも似通っていますね。
EQ Matchでは、200Hz付近を頂点とした山の形をとっていました。おそらく極端に低い周波数でも、極端に高い周波数の部分も-100dbを下回っていません。
この部分に注目した理由は、ノイズが含まれることがあるからです。声を聞こえやすくするには、どのような工夫をしたらよいか勉強させてもらっています。
例えば、10kHz以上と100Hz以下をEQ(イコライザー)を用いて以下の様に調整すると、EQ Matchは変わります。
元のものと比べると、ある周波数帯域から音の大きさが抑制されていると思います。比較して聞いてみましたが、七瀬の声質が若干変わっており、やはり元のままが良く聞こえます。
極端な例を提示しました。甘師子チャンネル様や整音を担当したデルタミル様が、作りたかった音を見られ大変参考になりました。
注目した時間は、
4:15~
それまでは、ちょっと気怠げで疲れてそうな声色。それが、一転して明るくワントーンあがったようなイメージです。台本の演技指示を参考にさせていただきますと、すごく納得できます。微妙な心の機微が感じられる変化です。浪実みお様の演技も、サークル様の指示も、ぐっと心にきます。
まとめ
- 音の入りは0秒。ただし、環境音のみで6.5秒を使い雰囲気の演出。
- 七瀬(ヒロイン)との関係性、これからのトラックについてが5分の短い間にまとまっていた。
- 音の大きさの感覚は自サークルのと似ていた。
- 4:15~の演技感が好み。
これからの、本編がとても楽しみです。
また、音の質感については、私はまだまだ勉強しなければいけませんね。繰り返し聞いて、何が良いか、何が嫌いか、自分の中に創る。難しいですが、研究に意欲が湧いてきました。
(記事執筆時間:約2時間30分)